次世代を担うロボット人材の育成
北海道ロボットラボラトリーでは、産業用ロボットを理解し、活用できる次世代人材の育成を目的に、実機を活用した実践型教育に取り組んでいます。
本プログラムでは、ロボットそのものを「つくる」ことを目的とするのではなく、ロボットをどのように「つかう」ことで現場の課題解決や自動化につなげられるかに焦点を当てています。
ロボット技術は、機械設計、電気制御、プログラミング、安全管理など、複数の専門分野が組み合わせによる総合技術であり、初めて学ぶ学生にとっては難しく感じられることもあります。
本プログラムでは、専門知識の習得を最初から求めるのではなく、まずは「自分でロボットを動かしてみる」ことを入口としています。実機に触れる体験を通じて、ロボットを身近な技術として捉え、自動化やものづくりへの学びにつなげることを目指しております。
ロボット授業内容(実践例)
北海道ロボットラボラトリーでは、学校での授業時間に合わせた出前授業にも対応しています。
限られた授業時間の中でも、産業用ロボットへの理解を深め、実際の活用をイメージできるよう、主に以下の流れで授業を行っています。
産業用ロボット基礎講座
産業用ロボットの種類や特徴、産業用ロボットが注目される背景(労働力不足)、安全に取り扱うための基本的な考え方について学びます。
産業用ロボットの見学・操作体験
実際の産業用ロボットを見学し、基本的な操作を体験します。
専属のインストラクターと一緒に産業用ロボットを自分で動かして、操作体験を行います。
産業用ロボットのハンド設計・製作
対象物をどのようにつかむか、どのように搬送するかを考えながら、ロボットハンドを設計し、3Dプリンターなどを使用して実際の製作にも取り組みます。
産業用ロボット教示演習
産業用ロボットの自動運転を行うための動作を教える「教示」を体験します。
作業手順や動作経路を考え、実機で確認しながら、自動化につながる考え方を学びます。
また、製作したロボットハンドを取り付けて、連動させることで簡易的な作業の自動化を実践します。
実務視点によるフィードバック
授業や演習で行った検証結果に対しては、ロボットシステムインテグレーターとして長年の現場経験を持つエンジニアも参加し、評価と助言を行います。評価では、単に「できた・できなかった」を確認するだけではなく、実際の現場で活用する場合を想定し、実践的な視点から学生にフィードバックを行います。
また、学校での成績評価や授業評価に活用いただけるよう、演習結果については評価項目ごとに採点し、担当教員の皆様へフィードバックとして共有しております。
地域のものづくりを支える人材へ
弊社では、ロボット技術は、これからの製造業や地域産業を支える重要な基盤技術であると考えています。一方で、産業用ロボットは一度生産現場に組み込まれると、実機を使って操作練習や試行錯誤を行うことが難しいという課題があります。
そのため、北海道ロボットラボラトリーでは、将来の技術者育成を目的に、訓練用の産業用ロボットを複数台常設して、実機を活用した実践型教育を通じて、ロボット技術を理論と実践の両面から学べる機会を提供します。
次世代を担う技術者が、地域の現場で活躍できる力を身につけること。
その実現を目指し、学生や社会人に向けた教育に継続して取り組んでまいります。