北海道ロボットラボラトリー(HRL)とは
北海道ロボットラボラトリーは、産業用ロボット特別教育および導入前検証・実証試験を行う実践型施設です。
人手不足への対応や生産現場のデジタル化が求められる中、企業の自動化・省人化の推進と、ロボットを活用できる人材の育成を目的として設立されました。実機を活用した教育・検証環境を整備し、現場に即した知識と技術の習得支援や、企業のロボット導入に向けた課題整理や導入判断を支援しています。
北海道ロボットラボラトリー設立の目的
北海道では今後、就業人口の減少が進むと予測されており、生産年齢人口の減少に伴う労働力不足は、地域産業全体にとって重要な課題となっています。製造業をはじめ、食品、水産、農業、建設、物流など幅広い分野で、自動化や省人化の必要性が高まっています。
一方で、ロボットやデジタル技術の導入を検討しても、それらを安全に扱い、現場で適切に運用・改善できる人材が不足しているという課題があります。単に設備を導入するだけではなく、現場に即した知識と技術を身につけた人材の育成が不可欠です。
北海道ロボットラボラトリーは、こうした地域課題と企業課題の双方に応えることを目的として設立されました。産業用ロボットの安全教育、実機を活用した導入前検証・実証試験の環境の提供、そして次世代を担う学生への実践的な学習機会の創出を通じて、北海道におけるロボット活用の基盤づくりと、地域産業の持続的な発展に貢献してまいります。
単なる教育施設ではなく、企業・教育機関・地域社会をつなぐ拠点として、実践的な技術習得と検証の場を提供すること。それが北海道ロボットラボラトリーの使命です。
自動化と人材育成を両輪で進めることが、持続可能な生産体制の構築につながると私たちは考えています。
北海道ロボットラボラトリーでできること
01 産業用ロボット特別教育
労働安全衛生法に基づく産業用ロボット特別教育を実施しています。座学と実技を組み合わせた3日間の講習を通じて、産業用ロボットを安全に取り扱うために必用な知識と技能の習得を支援します。
産業用ロボット特別教育の詳細はこちら
02 企業向け実機検証・製品テスト
導入前の適用可否確認や動作検証など、実機を用いたテストが可能です。
ワークや製品を持ち込み、実環境に近い条件での評価を行えます。
企業向け実機検証・製品テストの詳細はこちら
03 学校と連携したロボット教育
産業用ロボットを活用した授業・体験型プログラムや学校への出張授業を通じて、次世代のロボット人材育成を支援します。
学校と連携したロボット教育の詳細はこちら
北海道ロボットラボラトリーの設備
当施設では、教育および導入前検証・実証試験に対応できる各種産業用ロボットおよび関連設備を備えています。
産業用ロボット
パラレルリンクロボット、垂直多関節ロボット、スカラロボットなど、用途に応じたロボット環境を整備しています。
食品、物流、加工分野などを想定した検証が可能です。設備は随時更新・拡充を行っています。
パラレルリンクロボット
- メーカー
- OMRON Hornet565
- 可搬重量
- 最大8kg
パラレルリンクロボット
- メーカー
- ABB
- 可搬重量
- 最大8kg
六軸多関節ロボット
- メーカー
- OMRON Viper 850
- 可搬重量
- 最大5kg
スカラロボット
- メーカー
- OMRON eCobra 600
- 可搬重量
- 最大5.5kg
協働ロボット
人と同じ作業空間での稼働を想定した協働ロボットも設置しています。
安全設計やリスクアセスメントを前提に、既存設備との共存、省スペース化、人手作業との分担などを想定した実証試験が可能です。
また、安全柵を設けない運用の可否や、適用範囲についても、実機を用いた検証を行うことができます。
- メーカー
- OMRON TM12
- 可搬重量
- 最大12kg
- メーカー
- YASKAWA
MOTOMAN-HC30PL - 可搬重量
- 最大30kg
AMR
AMR(Autonomous Mobile Robot)を活用した自律搬送の実証試験に対応しています。
施設内には実際に走行可能な検証環境を整備しており、動線設計、停止制御、安全センサー連携、他設備とのインターフェース確認など、実運用を想定したテストが可能です。工場内・物流現場での搬送自動化を検討されている企業様に対し、導入前の適用可否確認や運用シミュレーションを支援します。人手不足対策や省人化の具体的な検討材料として活用いただけます。
- メーカー
- OMRON LD-250
- 可搬重量
- 最大250kg
ビジョンシステム
画像処理システムおよび各種センサー機器を活用し、ワークの位置補正、判定、計測などの検証が可能です。
ロボットと連動した制御検証や、認識精度の評価など、実践的なテスト環
境を構築しています。
運営
北海道ロボットラボラトリーは、ロボットシステムインテグレーターとして実績を積んできた株式会社ニッコーが運営しています。
現場で培ったノウハウを活かし、実践的な教育と検証環境を提供しています。